ダイ大IS【最初に知っておくこと / 初心者向け情報】

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難易度設定について

まだ起動したことがない、購入を検討している方にとっては、(発売直後のバージョンでは)恐らく思っている以上に、そこそこの歯ごたえがあるゲームです。

ドラクエで例えるならSFC~PS時代のドラクエぐらいで、ゴリ押し出来なくもないけど、対応策知らなかったりあまりにレベル低いとあっさりやられる、ぐらいの難易度です。

チュートリアルで「いけるな!」と思ったら「ふつう(冒険優先)」で、ちょっとでも「難しいな!」と思ったら「やさしい(物語優先)」で良いと思います。

なお、オプションからいつでも切替可能です。コンテニューもし放題。

BGMについて

管理人の環境だけかもしれませんが、戦闘中はBGMだけほぼ聞こえませんでした。

音量調整は「BGMを高めに、音声と効果音をやや低めに」すると良いと思いますが、あまり極端な設定にしてしまうとイベントシーン側で今度逆転現象が起きてしまうので、20ぐらいの差を持つぐらいに留めておきましょう。

ボリュームについて

メインストーリークリア時点で10時間前後でした。

事前情報追いかけていると知っているかもしれませんが、「ストーリーは鬼眼城まで」「チャレンジモードという高難易度ボス戦」「(公式曰く)ローグライト的な”記憶の神殿”」が主なボリュームで、クリア後はまだ未プレイです。

アニメパートは思い入れがある箇所は見ましたが、(発売前にもう一度アニメ全体を見直していたこともあり)ところどころ飛ばしてしまったので、全部見ていたら+2,3時間ぐらいはあったんじゃないかと思います。

つまり……クリアまでのゲーム的なボリュームや奥行きはほぼ期待しないほうがいいです。

ただ、このゲームのポイントは、決して「ボリューム」ではありません。再現が難しいであろう原作に忠実な表情の動きや、ところどころのカメラかモデルを技巧的に動かしてのアニメさながら迫力や魅力のあるモーション、アニメパートの新録のボイス群、何よりダイ大の名場面の3Dアクション化というところに大きな価値があるものです。(つまりキャラゲーとしての価値)

人間のモデル数は最低限だしストーリーは道半ば、EDも唐突っちゃ唐突なのですが、中身は結構な濃さなので、ファンは十分楽しめると思います。

プレイアブルキャラの数について

プレイアブルキャラクター数は4人です。(同一人物で、別職業カウントして「6」)

プレイ前は正直残念だったんですが、プレイしてみるとちょっとだけ印象は変わりました。それぞれのキャラクターが濃く、使いまわしのモーションも一つも無く、各々強力な個性があり、基本的には4人全員が一緒に戦えるのでパーティとしての完成度が、ストーリーを進めるごとに高まっていくのを感じました。

……最近はプレイアブル1名のゲームも増えています。(それと比較してもしょうがないですが)アクションRPGで、4人いつでもチェンジできて、かつ”キャラ間のバランス云々”ではなく“1パーティとして強くなっていく感覚”は良いな、面白いなと感じました。

(もちろん、クロコダインをはじめ様々なキャラクターは使いたかったですが!!!)

特技について

先に言いますが、ダイはデインを覚えたらそれを外さず行きましょう。少なくともストーリー攻略中は、非常に優秀な呪文です。

特技や呪文は、ストーリーを進めるごとに増えていきます。残念ながら剣士版のヒュンケルの技は少ないですが、職業の切り替えの無いダイとポップは多数覚えます。

「メラをちゃんと”ネイル村のタイミングで”使えるようになるダイ」というのが個人的にはとても好きで、原作に沿ってみんな特技や呪文を使えるようになっていきます。

技によって個性が異なるのですが、特に大きく違うのは「隙の大きさ」で、例えばポップのメラよりメラミのほうが立ち止まる時間が長いので、必ずしも全てにおいて上位互換というわけではありません。

強敵がいたら、スキの少ない呪文や特技に切り替えてみるのもいいかもしれません。

記憶の神殿について

シンプルなワンフロアの敵をひたすら蹴散らすだけと言ってしまえばそれだけの、「Lv1開始制の、ランダム連続バトルモード」です。(公式はローグライトとインタビューで言ってるようですが、ローグ要素はほぼありません。恐らく何か勘違いされている。)

ストーリー攻略中程々に、1~7Fぐらいを回っていれば十分だと思います。

具体的には3章以降、たとえばヒュンケル戦あたりでキツいと感じたら、何回か浅い階層を回って紫色(SSR相当)の記憶を手に入れておくことをオススメします。どれも能力が大幅に上がります。

記憶の神殿では、NPCのAIがたまに残念で、毒・フロアトラップ・爆弾岩の爆発範囲を避けられなかったり、範囲回復したくても何故か敵から遠ざかってうろちょろしていたりするので、深く潜れば潜るほど全滅のリスクが(仲間のせいで)一気に跳ね上がります。

仲間同士で連携しながら敵を倒すバランスになっているので、深い階層ほど理不尽に感じるこの味方のAIは残念な感じですし、特にストーリー攻略中はストレスの塊だと思います。(クリア後のエンドコンテンツとしては有だと思ってはいます。AIについてはちょっと改善してほしいですが)

なので、浅い階層で初期に手に入る記憶のレベルを2~3、お気に入りを4ぐらいまで上げておくだけで十分でしょう。強化は基本的には「レベルで殴れ」です。

クリアできないとき(ストーリー)

このゲームには回避キャンセルが無い(一部のみしかできない)ため、「反射神経だけで戦えるゲーム」のようにはなっていません。しっかり相手の動きを覚えて戦う、昔ながらの(あるいはモンハン辺りの)アクションゲームに近しい戦闘システムです。ゴリ押ししていいのは紋章モード中と鎧化(アムド)中だけと心得ましょう。

前半のボス戦で躓くようなら大抵は「ボスに攻撃しすぎ」です。特に通常攻撃の3連続コンボは隙が大きく、ボス相手に気軽に撃っていいものではありません。

フレイザード、バランあたりで躓くようなら「攻撃できるタイミング・間合い」を何度か戦ってみて、しっかり見極めましょう。バランを倒せれば、あと少しでクリアです。

特に後半、集団戦で躓くようなら「複数のザコをまとめて倒すことに慣れ」が必要です。巻き込める攻撃で次々撃破していかないと、ジリ貧になります。(特に毒系のモンスターが残るとジリジリと……)

バラン戦以降は格闘家マァムがいると、ほぼいつでも回復が可能なので、まず負けなくなります。頑張りましょう。

物語パートについて

SNSでは紙芝居と揶揄されている、残念扱いの物語パートについて。
(この揶揄のされ方も間違いではないと思いますが)

  • セリフは全て新録(これだけでも結構なボリュームだと思います)
  • 新規の音響+専用エフェクト(例えば、呪文のイオ等は実際にlive2D風に動きます)
  • チャプター飛ばし・戻し(「スキップ」機能もあるが、同映像パートの要所要所のピン位置に移動できるようなイメージの機能がある)
  • タイムライン表示

と、ここまで至れり尽くせりな紙芝居パートがあるキャラゲー、他に並べてみてくれとは思います。特にチャプター飛ばしは優秀で、物語パートで見たい箇所だけ繰り返し確認したり、モノローグ部分を飛ばして、名場面まで飛ばして見たりすることも可能です。

楽しみ方について

プレイした方はわかると思うんですけど、キャラのモーションがすげー良いです。特に必殺技の動きと、アニメのカットをなぞるようなバトルのイベントシーンはどれも見ごたえ抜群です。

アニメのカットをなぞる系のイベントシーンというのは、3D化すると動きだけを追うのに精いっぱいで「ぬるっ」と動きがちなのですが、ダイ大のこのゲームは「メリハリの効いた溜め」や、「動作に躊躇うような、一瞬スローになる瞬間」が非常に良く、言うならば動きだけではなく演出含めてなぞられていて、アニメとは違った見ごたえがあります。

あとは「難易度はいつでも変更はできるものの、初見の”ふつう”難易度のボス攻略していく歯ごたえは他ゲームでは味わいにくい」魅力があります。

個人的には(頑張って詰め込みました感はあるものの)鬼眼城とのバトルでの演出は、定番王道ですが、「あぁ当時こういうゲームがまさに欲しかったんだよな!!!!」と思った素敵な出来でした。

エンドコンテンツはまだこれからですが、ゲームとしても、グッズとしても長くプレイしていこうと思っています。

※残念ながら(ボリュームを考えると妥当な気もしますが)値下がりしてるとのこと。それはそれで入手しやすいと割り切って触れてみるのはアリだと思います。ゲーム苦手な方にとっても本当にグッズとしては優秀だと思いますよ!